2020年今秋に発売予定である『iPhone12』。
すでに色々なところからiPhone12に関するリーク情報が発信され日々更新されていますが、今回はiPhone12のカメラに関する情報についてまとめてみることにします。
カメラレンズの数
2020年秋に発売が見込まれているiPhone12は4つのタイプになると言われています。
- iPhone12 mini
- iPhone12 max
- iPhone12 Pro
- iPhone12 Pro Max
上記4つのモデルに関するそれぞれの外観(サイズ)やデザインの特徴を知りたい方はこちらの人気記事をご覧下さい。
iPhone12の4つもモデルでは、搭載されるレンズの数が異なります。
- iPhone12mini, 12 max → 2つのレンズ
- iPhone12 Pro , Pro max → 3つのレンズ
レンズ数としては、2019年に発売されたiPhone11とiPhone11 Proの関係と同じです。
iPhone12 カメラ解像度(歴代iPhoneとの比較)
iPhone12の『背面カメラ』の解像度は、iPhone11と同様1,200万画素となります。
iPhone12 → 1,200万画素
(iPhone11以前 200~1,200万画素)
これまで発売されてきたiPhoneのカメラ解像度の歴史をまとめてみるとこんな感じになります。
発売年 | 背面カメラ 画素数 (外 側) |
正面カメラ 画素数 (内 側) |
||
iPhone12 Pro Max | 2020 | 1,200 | 1,200 | |
iPhone12 Pro | 2020 | 1,200 | 1,200 | |
iPhone12 Max | 2020 | 1,200 | 1,200 | |
iPhone12 mini | 2020 | 1,200 | 1,200 | |
iPhone11 Pro Max | 2019 | 1,200 | 1,200 | |
iPhone11 Pro | 2019 | 1,200 | 1,200 | |
iPhone11 | 2019 | ↑ | 1,200 | 1,200 |
iPhoneXS Max | 2018 | 1,200 | 700 | |
iPhoneXS | 2018 | 1,200 | 700 | |
iPhoneXR | 2018 | 1,200 | 700 | |
iPhoneX | 2017 | 1,200 | 700 | |
iPhone 8 Plus | 2017 | 1,200 | 700 | |
iPhone SE(第2世代) | 2020 | 1,200 | 700 | |
iPhone 8 | 2017 | 1,200 | 700 | |
iPhone 7 Plus | 2016 | 1,200 | 700 | |
iPhone 7 | 2016 | ↑ | 1,200 | 700 |
iPhone SE(第1世代) | 2016 | 1,200 | 120 | |
iPhone 6s Plus | 2015 | 1,200 | 500 | |
iPhone 6s | 2015 | ↑ | 1,200 | 500 |
iPhone 6 Plus | 2014 | 1,200 | 120 | |
iPhone 6 | 2014 | ↑ | 1,200 | 120 |
iPhone 5s | 2013 | 800 | 120 | |
iPhone 5c | 2013 | 800 | 120 | |
iPhone 5 | 2012 | ↑ | 800 | 120 |
iPhone 4s | 2011 | 500 | 30 | |
iPhone 4 | 2010 | ↑ | 500 | 30 |
iPhone 3GS | 2009 | ↑ | 300 | – |
iPhone 3G | 2008 | 200 | – | |
iPhone | 2007 | 200 | – |
『背面カメラ』解像度 これまでの歩み
背面カメラつまりiPhoneの外側についているカメラ解像度の変化をまとめてみます。
初代iPhoneが発売されてからわずか2年後の2009年。iPhone 3GSで200万画素から300万画素へ。1.5倍の解像度アップになります。
その1年後の2010年、iPhone4で300万画素から500万画素へ。約1.6倍の解像度アップ。
2年越しの2012年、iPhone5で500→800万画素。さらに1.6倍の解像度アップ。
そこからさらに2年後の2014年、iPhone6で800→1,200万画素へ。1.5倍の解像度アップです。
しかし2014年以降5年間にわたり、背面カメラの解像度はずっと1,200万画素を継続しています。つまりこれまで2年おきに向上してきたiPhoneのカメラ解像度はこの5年間で1度も向上することなく、1,200万画素の解像度を現状維持してきているわけです。
↓
9年前(2010)300万→500万画素
↓
7年前(2012) 500万→800万画素
↓
5年前(2014) 800万→1,200万画素
↓
2020年 1,200万→1,200万画素
年々高解像度のカメラを搭載するandroidに対し、iPhoneは1,200万画素というカメラ解像度を5年もずっと貫き通してきました。
そしてやはりiPhone12も
カメラ解像度は1,200万画素を維持。
『正面カメラ』解像度 これまでの歩み
正面カメラ、つまり自撮りをするときに使うフロントカメラの解像度の変化についてまとめてみます。
2007年に発売された初代iPhoneには、そもそもフロントカメラが付いていませんでした。
フロントカメラが付いたのは今から9年前の2010年に発売されたiPhone4。当時はまだ30万画素という低解像度。
そこから2年後の2012年、iPhone5にて30万画素→120万画素へ。4倍の解像度アップ。
さらに3年後の2015年、iPhone6sシリーズで120万画素→500万画素へ。約4.1倍の解像度アップ。
その1年後の2016年iphone7シリーズで解像度は700万画素へ。1.4倍の解像度アップです。
3年後の2019年iPhone11シリーズで700万画素→1,200万画素へ。約1.7倍の解像度アップ。
↓
4年前(2015) 120万→500万画素
↓
3年前(2016) 500万→700万画素
↓
1年前(2019) 700万→1,200万画素
↓
2020年 1,200万 現状維持
正面カメラ(フロントカメラ)の解像度についても、昨年2019年700万画素から1,200万画素に向上しているため、2020年発売のiPhone12では現状の1,200万画素を引き続き継承すると思われます。
iPhone12のカメラに期待すること
iPhone12シリーズのカメラ解像度は引き続き1,200万画素を維持するわけですが、もしカメラの解像度が大幅に向上した場合、撮られる写真も美しくなる!という良いことだらけなのでしょうか?
【Q】カメラの解像度がアップすれば、撮れる写真もきれいに撮れるの?
『解像度』高いほど写真はきれいに撮れる?
カメラは解像度が高いものほど写真がきれいにとれるかどうか・・・。その答えは「Yes」ともいえるし「No」とも言えます。
細部までよりクッキリと鮮明な写真を
↓
『きれいな写真』と表現する場合
撮った写真の細部までよりクッキリと鮮明な写真を『きれいな写真』と捉える場合は、解像度が高いカメラである方が、解像度が低いカメラで撮るよりもきれいな写真を撮れます。
実際に写真をトリミングし拡大して見る場合、解像度が低いカメラで撮った写真では荒い写真になってしまいますが、解像度が高いカメラで撮った写真では、そこそこ拡大しトリミングして見ても、ぼやけたり荒くなることもなくクッキリとした写真を楽しむことができます。
では、暗い場所で写りがいい写真を『きれいな写真』と表現する場合はどうでしょう。
暗い場所でも写りがいい写真を
↓
『きれいな写真』と表現する場合
暗い場所でも撮られている被写体がきちんと写っている写真のことを『きれいな写真』と捉える場合は、「解像度」の高さはそんなに関係ありません。
暗所での写真撮影では、カメラの解像度が高い低いではなく『センサーサイズ』によって、その写真をきれいにとれるかどうかが決まってきます。
これまでアップルは、iPhoneのカメラの『センサーサイズ』について一切公開していません。なので、iphone12のカメラセンサーサイズについても非公開であると思われます。
しかし一部でiPhone11シリーズのカメラ『センサーサイズ』の情報がありましたので記載しておきます。
レンズ | iPhone11 | iPhone11 Pro | iPhone11 Pro Max |
超広角 | 1/3.4 | 1/3.4 | 1/3.4 |
広角 | 1/2.55 | 1/2.55 | 1/2.55 |
望遠 | – | 1/3.4 | 1/3.4 |
iPhone11は「超広角」と「広角」の2つのレンズそれぞれに1つずつイメージセンサーが搭載されています。iPhone11 Pro シリーズは「超広角」と「広角」、「望遠」の3つのレンズそれぞれについています。
これらレンズそれぞれについているイメージセンサーのサイズが大きければ大きいほど、レンズを通して多くの光の量を取り込むことができるため、暗い場所でもきれいな写真を撮ることができます。
つまり、iPhone12がiPhone11よりもきれいな写真を撮れるかどうかは、画素数だけの問題ではなく、カメラの『イメージセンサー』のサイズがiPhone11シリーズよりも大きいことが条件となります。
レンズ | iPhone12 mini / 12 Max | iPhone12 Pro | iPhone12 Pro Max |
超広角 | – | 1/3.4以上? | 1/3.4以上? |
広角 | 1/2.55以上? | 1/2.55以上? | 1/2.55以上? |
望遠 | 1/3.4以上? | 1/3.4以上? | 1/3.4以上? |
暗い場所で鮮明な写真を撮れる秘密
暗い場所で鮮明な写真を撮るためにカメラに求めるものは『解像度』が高いというだけではなく、イメージセンサーの大きさが重要であるという説明をしました。
もう一つiPhoneのカメラを語るに必要不可欠な機能があります。
『HDR』という画像処理機能です。
『High Dynamic Range』
(ハイ・ダイナミック・レンジ)
略してHDR
今やandroidでもこのHDRの画像処理機能が備わっていることが当たり前になりましたが、iPhoneのHDRの性能はAndoridのHDRよりもとても優秀です。
iPhone11からは「ナイトモード」という夜間撮影用の機能が追加され、このHDRの性能がより向上しています。
左はiPhone8で撮影、右はHDRを使ってiPhone11 Proで撮影した写真
このHDRという画像処理機能がiPhone12になってさらにその性能が向上するのであれば、ますます暗所撮影も心配なく十分満足がいく写真を撮ることができるようになるでしょう。
まとめ
これまで1,200万画素の解像度を5年間も維持してきたiPhone。2020年に発売されるiPhone12でも同じ解像度であることは間違いありません。
解像度の向上には期待がもてなくなってしまったiPhone12ではありますが、カメラのイメージセンサーの拡大、そして最新のA14チップによるHDR(画像処理機能)の性能向上は十分期待がもてるので、iPhone11よりもはるかにきれいな写真を撮ることができると思われます。
iPhone12ではカメラの『イメージセンサーの拡大』と『HDRの機能向上』に期待したいと思います。