2020年5月25日、日本政府が新型コロナウイルスの感染拡大防止対策に向けた「コロナ接触確認アプリ」と称するアプリの公開について告知しました。
[COCOA]
ココア
(COVID-19 Contact-Confirming Application)
iOS:13.5 以上
Android:6.0以上
「コロナ接触確認アプリ」の公開は2020年6月中旬、安倍首相は「6割以上の人口が利用すれば、新型コロナ感染拡大防止に大きな成果を期待できる」とし、「コロナ接触確認アプリ」の普及に向けて国民へ力強く語りました。
具体的なアプリの操作方法や使い方は
こちらの記事に分かりやすく記載しています♪♪
↓↓↓
リリースした12日後の2020年6月30日、
新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」は
不具合の改善、操作性の変更が行われ、
Ver.1.1.1としてアップデートされました。
アップデートされた最新のアプリ内容を確認したい方はこちら。
↓↓↓↓
同時に「コロナ接触確認アプリ」の仕様も公開。
私なりにその仕組みや概要を整理しながら、これから「コロナ接触確認アプリ」を利用するにあたり、分からない点や不安に感じる点をまとめてみました。
コロナ接触確認アプリのことを色々調べまとめてみた結果、私がこのアプリを一言で表現するならば
コロナ接触確認アプリとは・・・・
(「人」が「人」を大事にするための)
誰もが簡単にできるコロナ感染の自己管理ツール
最後までこの記事を読んで頂けると、きっとこの表現に納得できることと思います。
また私と同じように、「コロナ接触確認アプリ」に関する疑問や不安を抱えている方にとって、この記事が参考になれば幸いです。
接触確認アプリを「安心」して利用するために
政府が推奨する「コロナ接触確認アプリ」を利用する上で、まず多くの方が気になっている点を思いつくままに挙げてみました。
コロナ接触確認アプリを使うにあたり、多くの方がおそらく思っているだろう上記の「6つ」のことを1つずつ丁寧に「Q & A」形式で分かりやすくまとめてみました。興味ある方は是非ご覧ください。
【Q1】どこが作っているの?
コロナ接触確認アプリは、さまざまな社会問題や地域課題をITを使って解決したいとの目的で設立された日本の非営利団体「Core for Japan(コア・フォー・ジャパン)」が作ったアプリです。
コア・フォー・ジャパンの公式サイトでは、“行政機関やNPO法人と連携し、社会課題の解決に向けた活動を行っている団体である。”といったことが書かれています。
なので、今回のコロナ渦対策として政府と協力し、この「コロナ接触確認アプリ」を開発したと示唆されます。
コロナ接触確認アプリを開発した「Core for Japan(コア・フォー・ジャパン)」のことをもっと知りたいと思った方は、下にも公式サイトのリンクを貼っておきますので覗いてみてください♪
【Q2】どんな仕組みなの?
新型コロナウイルスにかかると、最長で14日以内に発症すると言われています。
14日以内で新型コロナウイルスに感染している人と接触していた可能性があることをもし事前に知ることができれば、自ら外出を自粛したり、人との接触を控えるなど、国民一人一人が今以上にコロナ感染予防のための行動を起こすことができるようになります。
ここ2週間以内で、あなたの周りに新型コロナに感染している人がいました。もしかしら新型コロナウイルスにかかっている可能性がありますよ。
といったことを「新型コロナ接触確認アプリ」は通知してくれます。
アプリからの通知を多くの人が受け取ることによって、クラスターや感染拡大の発生のリスクを抑えようとする試みです。
14日を過ぎると、濃厚接触の情報は自動で削除されていきます。
「同意」に基づいた利用
新型コロナ接触確認アプリは、個人情報などのプライバシーを遵守するということを前提に、「同意」することで利用することができるようになります。最初にアプリを起動したときに「同意する」ことが必須となります。
接触の定義は『1メール以内に15分以上』。
新型コロナ接触確認アプリが「濃厚接触の可能性があった」と判断する環境。それは
コロナ感染者と『1メートル以内に15分間以上』いたとき
新型コロナ接触確認アプリは、自分の周囲「1メートル」以内に「15分間」以上いたコロナ感染者の有無を通知してくれます。周囲1メートルということは、自分を中心として直径2メートルの範囲になります。
病院における検査の結果、「陽性」と判断された人(※)が1メートル以内に15分以上自分の周りにいたら、コロナに感染してしまう可能性が高いため、設定された条件になります。
Bluetoothを使った通信
新型コロナ接触感染アプリは、アプリをインストールし利用している人同士が「Bluetooth(ブルー・トゥース)」による通信を行うことでお互いの「情報」が交換(※)され、新型コロナウイルスに感染した人が2週間以内で自分の周囲にいた場合に通知される仕組みになっています。
ですので、新型コロナ接触確認アプリを利用するときは、常にスマートフォンの「Bluetooth」をONにしておくことが必須になります。
iPhoneの設定で「Bluetooth」をオンにしている状態。
BluetoothをONにして「交換」される情報ってもしかして・・・。
【Q3】個人情報やプライバシーは守られるの?
新型コロナ接触感染アプリを利用している人同士がBluetoothで情報を交換する・・・。
それって….
・知らない誰かに自分の個人情報が漏れてしまうのでは?
・自分のプライバシーってしっかり守られるの??
・位置情報など知られてしまうのでは???
新型コロナ接触感染アプリの利用をする上で、そんな不安な気持ちになる方も多いのではないでしょうか?
しかしご安心あれ。
『 交換される情報に「個人情報」や「プライバシー(位置情報含む)」に関する情報は一切含まれません。』
では個人情報ってどんな情報をことをいうのでしょうか?
改めて確認したい方のために「個人情報保護法」からその定義について以下に記載してみました。
交換されるお互いの情報は、個人情報ではない上に、iPhoneでお馴染みの「Apple(アップル)」と「Google(グーグル)」が共同で開発したAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)という仕組みによって完璧に「暗号化」されます。
新型コロナ接触確認アプリでは、「氏名」や「住所」、「国籍」、「病歴」、「犯罪歴」など個人を特定する「個人情報」のやり取りは一切なく、ユーザーのプライバシーを保護しながらコロナ感染拡大を防止する仕組みがしっかりと施されているので安心して利用することができます。
【Q4】使い方は簡単?
新型コロナ接触確認アプリは6月中旬から公開されるので、その具体的な操作方法についてはまだ記載することができませんが、新型コロナ接触確認アプリを利用するために必ず必要な「設定」と「操作」は以下の5つです。
【2】接触確認アプリをダウンロード。iPhone/Android 無料
【3】接触確認アプリを起動し、利用上の説明に「同意」。
【4】「陽性」と判断された場合、保健所の通知を受け登録。
【5】常にデータ通信ができていること。
【1】Bluetoothを常時「ON」にしておくことが必須です。
Bluetoothを「OFF」にしていると、周囲にいる人の情報を受け取ることができないので、コロナ感染者の情報を得ることができません。
【2】アプリをダウンロードすることが必須です。
アプリをダウンロードしている者同士で、互いの感染リスクを管理することができます。
【3】アプリを開き、利用上の説明に「同意」することが必須です。
アプリをダウンロードするだけでは利用していることになりません。
【4】病院検査で「陽性」と判断されたとき、保健所から届く通知に従い、新型コロナ接触確認アプリに「陽性」であることを登録します。(具体的に何をどう登録するかについては不明。分かり次第追記します。)
具体的なアプリの操作方法や使い方は
こちらの記事に分かりやすく記載しています♪♪
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【5】常に『データ通信』ができている環境、設定になっていることが必須です。
COCOAアプリでは、陽性者との濃厚接触の有無の情報を受け取ったサーバが、各スマホに通信回線を使って通知します。ですので、BluetoothをONにしているだけでは不十分で、必ず通信ができる環境であることが必要条件になります、もちろんwifiもOKです。
【1】~【3】の設定や操作については実に簡単。しかし【4】の「陽性」と判断されたときの登録については、陽性と判断された人がどれだけ登録してくれるかが一番気になるところ。
アプリ自体が個人情報の通信のやり取りを行わないため、コロナ感染者は自ら手動できちんとアプリ上に「陽性」の登録をする!
この点が、新型コロナ接触確認アプリが持つ能力を最大限に発揮できるかどうかを決定づける重要な要素になります。
【Q5】利用することのメリットは?
新型コロナ接触確認アプリを利用することのメリットはもちろん、新型コロナの感染拡大を防ぐことに他なりません。
政府はこのアプリを国民の「6割」が利用すれば、新型コロナの感染拡大防止に効果を発揮すると告げています。
【Q6】利用して起こりそうなリスクやデメリットは?
あくまで私個人の考えですが、新型コロナ接触確認アプリが普及することで起こりそうなことは以下の3つ。
【1】新型コロナ接触確認アプリを利用するためには、常にスマートフォンのBluetoothを「ON」にしておかなければなりません。アプリ自体を常に起動していなければならないかどうかは定かではありませんが、そうなるとスマートフォンバッテリーの消耗にどれだけ影響するのかがとても気になります。できるだけ省電力で利用できるアプリであってほしいことを願います。
【2】もし仮に自分のスマートフォンに新型コロナ接触確認アプリから通知が来たら・・・・!?と考えてみたとき、コロナに感染しているのではないか?という不安に苛まれます。
通知を受けて14日間は不安な日々を過ごさなければならないことを考えるとちょっと辛いですよね。
どうしてもその不安から抜け出したいのであれば、病院で検査を受ける以外ありません。
【3】新型コロナ接触確認アプリから通知を受けたことで、感染しているのではないか?という不安を払うため、病院へ検査を受けたいという申し出が増えるのではないかと考えます。そうなると病院へ駆け込む人も増え、最悪再び医療崩壊の事態に陥るのではないかという懸念がでてきます。
なぜなら、新型コロナ接触確認アプリが確実に普及していけば、「陽性」と判断されたコロナ感染者(陽性者)は周囲の人のアプリ通知が気になるため自ら外出を控え、人との接触を避けるようになるため、アプリから通知を受ける頻度は確実に少なくなっていくと思われるからです。
アプリからの通知が減れば、不安になることもなく、検査を受けにいく必要もなくなるため、【2】や【3】のようなことを心配する必要はありません。
ですので、新型コロナ接触確認アプリを利用したときに起こりそうなデメリットとしては、
スマートフォンの電池の持ち時間が短くなるのではないか
というただ1点です。もしコロナ接触確認アプリ自体を常時起動させる必要がないのであれば、Bluttooth通電のみに電力が消費されるはず。そうであれば極端に電池の減りが速くなることもないかと思います。
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうござます。
今回は2020年6月中旬から公開される「新型コロナ接触確認アプリ」について事前に色々考察してみました。
[COCOA]
ココア
(COVID-19 Contact-Confirming Application)
実際にアプリを利用してみないと分からない部分もたくさんありますが、政府が推奨する新型コロナ接触確認アプリを利用する前に、少しでもアプリに関する概要を知るきっかけと、多くの方が疑問や不安に思っている点を取り除けたらよいと思い記事にしてみました。
<新型コロナ接触確認アプリに関する意識調査>
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